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は前年比○・四%増の六億七、○○○万トンとなり、実質世界一の輸送規模となっている。
これを不定期船部門に限定してみてみると、輸出が前年比五・六%増の二、四二〇万トン、輸入が同三・八%増の二億八、一四〇万トン、三国間輸送では同一・九%減の六、八八○万トンとなり、合計輸送量では前年比二・八%増の三億七、四四〇万トンとなっている。
つまり、日本海運不定期船々隊の三国間輸送規模は、一八・四%程度にとどまっており、日本商船隊の三国間積取り比率(全体の輸送量に占める三国間輸送量の割合)は荷動きの伸びにかかわらず、依然として、低い水準にあるといえよう。
日本海運の特性
海運営業活動とりわけ不定期船のそれはすぐれてオープンな市場であり、歴史的にも厳しい国際競争の波のなかで存在してきた。
しかしながら、戦後の日本海運は、日本経済の高度成長期において、その発展と共に大きく飛躍してきたが、それはすなわち自国の貿易貨物をベースに成長するといういわゆるナショナリズムの海運の特性が色濃くなっていった。
とりわけ、不定期船分野においては、鉄鋼

 

 

 

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